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野球と映画とモバイルなどを楽しみ、おまけで仕事を精進していく日々を綴っていきます・・・


by u-number9
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キャッチャーの戦い

今夜のNHK特集、「マスクの向こうのベースボール -城島健司の戦ったアメリカ-」
は実に面白かった!

(解説)
日本のプロ野球から初めて捕手として大リーグに挑戦した城島健司選手、30歳。日本球界屈指の捕手・城島選手が大リーグ挑戦を決めたのは世界に通用する“守りの要”としてさらなる成長を目指すためだった。そんな城島選手を待ち受けていたのは捕手というポジションでしか味わうことのない試練だった。
 「グラウンドの監督」として投手をリードし、チームを勝利に導くことを期待される日本の野球。一方、アメリカでは投げたいボールを決めるのはあくまで投手という原則がある。日本で培った配球術と洞察力で大リーグのピッチャーをリードしようとする城島選手。しかし大リーグのピッチャーは“ルーキー城島”のサインに首を振り続けた。日米の野球観の違いの根底にあるものは何か?城島選手はその壁をどのように受け止め、大リーグで生き残りをはかろうとしているのか?

私も草野球でキャッチャーをしていますが、
1試合に2-3度クビを振られてしまいます。これは結構ショックです。
というのも、日本ではバッターの弱点・様子、試合の状況に
応じて配球を決めるのはキャッチャーの役割と暗黙の了解となっているからです。

一方、大リーグではキャッチャーにそのような役割は
求められません。いざという場合は、ベンチから配球にもサインがでますし
ピッチャーに決定権があります。

このような違いは大リーグは、打たれてマイナー落ち・クビという現実の
なかで、ピッチャーが自分の自信のある球を納得して投げて自己責任を取るという
文化や、強烈な自信からくる個性に基づいているのかもしれません。

城島選手は開幕直後から、そういった大リーグの現実と
強烈な個性をもつピッチャー達から配球にクビを振られてきています。
かなりの苦悩だったようです。
ですが、彼の素晴らしいところはそれに屈せずに、ピッチャーたちと
配球に対する対話を徹底してきたところにあります。それも日本の
経験論にこだわらず、そのピッチャーたちの過去の試合のビデオをみて
根拠を固めたうえでのことです。

日本にも伊東・古田と名捕手がいましたが、強烈な個性の中でも屈せずに
対話を努められるかというと難しいでしょう。
城島選手の成功の秘訣(今後の飛躍)はこの辺りにありそうです。

それにしても、マリナーズの20歳の若造が
「日本の野球(城島の配球)から学ぶものがあるのか?」という
質問にも「NO!」
など、平気でいうあたりが、ある意味凄いなあと思いました(笑)
by u-number9 | 2006-11-12 22:01 | プロ野球