野球と映画とモバイルなどを楽しみ、おまけで仕事を精進していく日々を綴っていきます・・・


by u-number9
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

古田選手打撃論(3)

打者は一般的に自分の打撃フォームを確立し、
内外角、高低、変化球などを、この基本フォームの
応用で打ちます。フォームを変えることはありません。

まれにシーズン途中でマイナーチェンジする事はあっても
1年程度は変更せずに、それを体になじませようとします。

驚くべきことは、古田選手は投手のタイプに
応じて、フォームを変えるという意識があることです。

曰く、
「打者をイチローと松井タイプに分けるとしたら、
僕はイチロー型を目指さなくてはいけない。ハイアベレージ、ヒットを
狙うわけです。」

「速球派にはイチローフォームで。いわゆる軟投派と
呼ばれるような変化球投手は松井フォームを意識します。
ちょっとした違いかもしれませんが。」

とのこと。

ここから先は、古田選手の意図を栗山さんが解説したわけですが、
イチロー=アベレージヒッター
松井=パワーヒッター という意味ではなく
技術論が横たわっているようです。すなわち、

イチロー:体重移動が大きく、前でボールを裁くバッター。
     右足を軸足し、大きい体重移動することで
     バット軌道をボールの軌道に合わせ易い。
     そのバット軌道でボールを高い確率で
     捕らえることのできるタイプ

松井:体重移動が少なく、ボールをポイントで捕らえるバッター。
   左足を軸足とし、スイングの際に、重心を後方におく
   (ステイバック)ことで瞬間的にバットスピードを上げて
   ボールをポイントで捕らえる。バットスピードが
   早く、ポイントで捕らえる分、飛距離がでるタイプ。

もともと、古田選手はイチローのように体重移動が
大きく、前でボールを裁くタイプ。しかし、落合選手に憧れが
あったことからも飛距離にも興味をもち、この両方の
タイプを融合(使い分け)を図ろうとしたらしいです。
(事実、プロ3年目に30ホーマーを記録してます。)

いわゆる速球派と呼ばれるストレートが速いピッチャーの
球はピンポイントでははじき返しにくく、ミスショットが
起こりやすい。従ってイチロー型で対応。
(速い球に関しては反発が大きいため、飛距離は
イチロー型でも十分という意識があるかもしれません)
一方、変化球投手に対しては実はピンポイントであっても
バットのヘッドが下側から出やすくなり、変化球を
捕らえやすく且つ、飛距離のでる打ち方、松井型となるわけです。

この話に関しては、イチロー型、松井型のバッティング理論・分類が
果たして正しいか?という問題と、古田選手のフォームが
本当に投手によって違うのか?という問題があります。

しかし、いずれにしても、古田選手はバッティングに関しては、
「いくつも引き出し(打ち方に関する考え方や技術)を
もっているべきである」
と話しています。このようにピッチャーのタイプに
よって型を使い分けるという発想自体が異質であることに
間違いはないでしょう。

昔から、守備は練習で上手くなるが、打撃は天性のもの。
とくに飛距離は生まれつきという考えが浸透しています。
しかし、これは高校時代にホームラン0本の日本ハム小笠原選手が
プロ野球でスラッガーになっていることなどでも
否定でき、単に技術論として確立されていないだけだと考えます。

古田選手の打撃。素晴らしい成績の裏には
経験と考え尽された理論があったのです。
[PR]
by u-number9 | 2005-04-27 15:29 | プロ野球